木曽駒ケ岳2956.3m (中央アルプス) 長野県
2012.8.18~19(土・日)
メンバー:本人・S姉
18日(土) 家0:50→4時半頃、桂木場駐車場
駐車場5:05~7:14馬返し~7:54大樽避難小屋~8:20胸突八丁~10:09胸突ノ頭~11:07西駒水場ー西駒山荘11:27~11:57遭難記念碑12:20~13:41分岐(山頂・頂上山荘)~13:55頂上山荘(テント場)
テント場まで約9時間(休憩含む)
前書き
数年前、S姉に「何処か行きたい山はある?」って聞いたら
「中央アルプスへ行ってみたい」と
「あそこは、遠いから日帰りは大変だし、俺ロープウェイで二回行ってるし」・・・
最近また姉が、「新田次郎の本を読んで、あそこの西駒山荘の近くに、昔小学校の集団登山で遭難した記念碑があるんだって、行ってみたい」ような事を言ってきた。
行きたい山・行ける山に行くのが一番いいがチト遠いし、単純標高差が約1400~1500mある。登りだけ記念碑まで標準CT約4時間半、下り約3時間。 計7時間半+3時間以上(休憩+鈍足)
登って降りたとしても疲れて眠くなるし道路(中央道)もハンパ無く混むから二日みないとダメだ
二日間山に時間を使えるんだったら
今年、小生が2人用のテントを買ったのでそれを利用し
1・頂上山荘テン場でテント泊(姉は山荘泊?)
2・テントは持っていくが天気が悪ければ山荘素泊まり
3・体調・天気等具合が悪ければ即Uターン下山又は大樽避難小屋泊
4・テント場まで行ったら翌日はロープウェイ下山?
2人なので行動に小回りが利くので話がまとまった。
天気予報は、午後から崩れそうなので登山届けをポストに入れ早めのスタート。
今日はザックが重いのでWストックで少し登り始めると、
ストック1本の姉が、「私も今度ストックもう1本買おう」と言うから
「車の中に(妻の)ワンセットあるよ、使っていいよ」 と言うと
ザックを下ろし取替えに行った。
最初の水場までロスタイムを差し引いて30分(チョット遅いか?小生の荷物総重量約20kgでは仕方が無いか)
檜林の薄暗い道を行く、加えて1時間で二ヶ所目の水場。
今日は無理をしないで30分に1回小休止、その度にバナナを半分づつしたりクッキーや〇〇ゼリーを口にしながら登る。
登山道はしっかり整備されているので有り難いが、今日ウチ等が最初の入山者らしく、道の左右にある笹と笹の間に、やたらとクモの糸が有り小生の腕や顔に絡み付く、ストックで“露払い”ならぬ“クモの糸払い”をしながら歩くのは疲れる。
そんなことを姉に話しながら行くと、運よく単独行の男性がウチ等を追い越して行った(これで糸のイライラから開放された)
西駒山荘の手前左下に今日3箇所目の水場。
冷たくて美味しい(ご馳走だね感謝)
姉が山荘でトイレ拝借(¥100) その間コマクサ撮影
登山者は今はウチ等だけ静かでいい感じ
山荘から少し行くと姉さん念願の[遭難記念碑]
「アッ・・線香持ってくるの忘れた!」と
すると、線香立ての脇に線香が一束!!よく見ると火を着けようとした形跡が・・
たぶん、風かライターの加減で諦めたのか!?と勝手に解釈してその線香に火を着けようとしたが、これまた なかなか着かない。
やっと少し着いたようなので線香立ての脇、石の上に置いた(たぶんすぐ消えてしまうと思うが)
記念碑で手を合わせた後、さぁ~これからどっちに行こうか?
12時を過ぎたが天気はまだ持ちそうだ。
2人とも今来たあの登山道を戻る気は無いようだ、体調も悪くは無いしテン場までCT90分+60分位(休憩・鈍足)
先を目指すことで合意。
馬ノ背を登り始めるとやはり足が遅くなる、景色を楽しみながら遅い足は止めないように・・・
南側上空に発達し始めた積乱雲が見えた!!・・マズイ
急ごうにも大きな石とキツイ勾配で亀の歩みとなる。
前方に20人位のパーティがこちらに降りてくる。スライドする時道を譲ってくれた。小学生らしき男児20人位と引率の先生らしき人が3人。昨夜、西駒山荘泊りで今日も山荘に泊ると。
(たぶん、地元の方々だろうと思った)
傾斜が緩くなった頃、南側・西側の遠くで雷鳴が!!ヤバイ
尾根上では左右背丈の低いハイマツ、ウチ等の頭が避雷針か!?
上空を見ると黒い雲は無い、うっすら太陽が透けて見えた(まだ、雨・雷はすぐには来ないか?)
自然と急ぎ足、左前方にテントが見えた(喜)がガスで消された。
ガスの中をとにかく進むが分岐点を見過ごしたかと少々心配
尚も行くとやっと駒ケ岳山頂と頂上山荘との分岐案内板が見えた
(よかったもう少しだ)
姉が頂上山荘へ行き手続きしトイレ・水の説明を聞いてくる間、小生はテントを張る好場所を探す。姉が山荘から出てきたので「テント張る場所は?」「好きなところでいいって」
良さそうなところを見つけていたので早速準備。
姉の手も借り急いで設営、張り綱を石に括り付け始めたらポツポツと
「テントはいいから荷物を早く中へ入れて」・・
1分もしない内に・・ザァー(14:17)
「グッドタイミングだね」
テント内で担ぎ上げた日本酒。まずはカンパーイ・お疲れさ~ん。
早速、昼食?夕食?を食べ一段落。
15時過ぎ小雨に・・姉に小屋の缶ビールを買ってきてもらい外でプシュ・・・ウマッ
また雨が強くなったり弱くなったり・・・
ここまで単純標高差約1700m位・休憩含め約9時間。
二人ともよく歩いたと思う。
夕日を見ようとしたがガスと雨でアウト。18:20zzz
19日(日)
テント場4:42~4:58駒ケ岳山頂5:43~6:10テント場6:50~7:08中岳~7:25乗越浄土~8:15千畳敷駅8:20ーしらび平駅8:40ーバスー9:30駒ヶ根駅9:38ー[JR]ー10:00伊那市駅(タクシー¥3500)→10:25桂木場駐車場
駐車場10:30→13:40家着
3時半頃テントの外は“満天の星空”東上空には金星?だろうかものすごく輝いている。
姉を起こして天の川の凄さを一緒に眺める。
日の出が5時ごろなので一枚羽織って駒ケ岳へ向う。時々ガスに包まれるが山頂には20人位が日の出を待っていた。
刻々変わる日の出のショーを楽しんだらもったいないが下山の準備。
お湯を沸かして朝食をと思ったが帰路の渋滞を嫌がりパンをかじって下山開始。
絶景を目に焼きつけながら先を急ぐ。
乗越浄土からは、下から登ってくる人の列。
昨日とは別舞台、こんな大きなザックを背負っているのが可笑しいぐらい。
千畳敷駅近くのカールの所でボランティアらしいおじさんから
「ここに一株ハクサンイチゲが咲いているよ」と教えられた。
姉が「この花は何ですか?」
「これはチングルマです」
「昨日、山の上の方では花はすっかり終わっていたのに??」
「ここは、雪解けが遅いので花が遅いんです」
二人納得、「有難う御座いました」(勉強になります)
ロープウェイの発車案内があり急いでチケットを購入、乗り込み時間つなぎが良く早く帰路につけた。
後書き
雷鳴聞きながらの尾根歩きは冷や汗物だった
姉は雨が降ってこないので雷の心配は少ないと言ってた
(チョット変だと思う)
中央アルプスでマイテントデビューするとは!!!
次回は、もっとザックの軽量化を工夫しないと。