火事騒ぎ

 昨夜、9時過ぎに忘年会から帰宅し、母屋で妻と息子の3人でテレビを見ていたが、程よく酔っていたので一人先に事務所の2階に上がり寝ようとしたら、なにやら外の道路が騒がしい“酔っ払いかな?”と思い少し窓を開けてみたら「火事だーっ。火事だーっ」と数人が叫び、あわてている様子。

 よく見ると、道路向かい側の鋳物工場の奥のほうに炎が見える。工場関係者は皆退社して無人、出入り口はブルーシートで塞いでいるだけ。一部分二階は家主のご婦人が住まう。

 

 一気に酔いが醒めた、内線で母屋の電話を鳴らす、なかなか出ない、イライラする。妻が受話器をとった「何?」「かっ、かっ、火事。火事。火事だよ」「どこが?」「まっ、前の鋳物屋さん。早くっ」

 パジャマの上から作業着を着て外に出る。先に居た人が手際よく「消火器あったらお願いしまーす」と声を掛ける。数人と小生も工場内に入り10kgのプロパンガスボンベ数個を手リレーで外に出す。

 バケツで水を掛けようとしたが、すぐには上手くいかない。ウチの外水道からホースでと思い、蛇口から外れないように妻がホースを押さえ工場の中へ行くが15m位のホースでは届かなかった。

 ウチの倉庫からもっと長いホース持ち出しもう一度工場内へ、今度はうまく燃え上がっている箇所に水がかかった。しかし、燃えている箇所が広くどう考えても[焼け石に水]である。

 それでも燃え上がる時間が少しでも遅くなればと、わずかな時間だが水をかける。煙も凄くなり先ほどの手際のよい彼が「上が落ちるかも知れません、危ないですから外に出てください」と叫ぶ。

 小生は避難したが、工場関係者の人は制止を振り切ってまだ工場内に・・・

 

 消防自動車が十台近く来た、手際よい消火活動で鎮火。延焼も防げたし、二階の家主さんの居室も煙以外の被害はなさそうなのでよかった。鎮火後、まだ消防、警察の方が工場内にいるとき工場関係者の人から火で水道が漏れているから直してと頼まれ、息子と二人で修理。

 

 息子も妻も時間を忘れて被害が大きくならないように頑張った。近所の人たちも初期消火に最少被害で済むように働いたと思う。

 

 一段落後、母屋へ戻りお酒を少し飲み興奮した神経を押さえて日付が変わる頃寝る。